ソロ
【キャンプ】失敗しないランタン選び

ランタン

キャンプで灯りといえば「ランタン」が思い浮かびます。
でも沢山有りすぎて 「どんなランタンが良いのか迷ってしまう」なんて思いますよね?

ランタンは1つで全てはまかなえる物ではありません。メイン、テーブル、テント内 の3種類を用意するのがBESTなランタン選びです。

この記事は、調理師&キャンプ歴30年以上の筆者が、それぞれのランタンの特徴やメリットデメリットをまとめました。灯り選びの参考になれば嬉しいです。

光の単位

最初に気になるのはランタンの”明るさ”ではないでしょうか?
ランタンの明るさの単位はいくつか有りますが、「なんだか分からない」というのが正直なところです。

まずは光の単位と電球と比較した明るさを調べてみました。

ルーメン:光の量の単位で、日本照明工業会のガイドラインで325ルーメンで電球30w相当と規定されています。


ルーメンとワットは等倍で比例でなく、100wは1520ルーメンと規定されています。

CPまたはカンデラ:光の強さの単位で、1CPはロウソク1本分の明るさで12.5ルーメンになります。なので、100CPは1250ルーメンとなり、電球ではおよそ90W相当ということでした。

上記の二つが代表的な値ですが、明るさは光源の大きさとも密接な関係があります。ですから単位の大きさより ”何をどこに使うか” で考えましょう。

LEDランタン

メリット
  • 手軽に使える
  • 熱くならない
  • 価格の幅が広いから選択範囲が広い

LEDランタンはスイッチ1つ点灯します。しかも火傷の心配がないので小さなお子さん連れの方にもオススメです。
価格の幅が広く、手軽に購入できるので最初の一台に最適です。

デメリット
  • 電池がないとつかない
  • 衝撃に弱い

キャンプ場で電池切れになると困る可能性があります。
その他にも、”家では点いたけど運搬中にLEDが切れてた”という声も聞きます。


分解して応急処置をする方法もありますが、失敗すると壊れてしまいます。

オススメLEDランタン

ジェントス エクスプローラーEX-1300D
ex1300d

最大1300ルーメンで光の色は「白色」「昼白色」「昼光色」の3つから選べます。明るさ調節はダイヤル式なので直感的に操作出来ます。メインランタンでも満足の明るさです。単一電池4本で最長350時間点灯します。

スノーピーク たねほおずきES-041

丸っこいデザインが可愛いく、テント内での使用がオススメです。ゆらぎ機能はリラックスタイムにピッタリです。単4電池3本使用で最長100時間点灯。

コールマン ハンギングEライト

充電式のランタンでテント内での使用に向いています。マグネット入りなのでポールなどに付けて使用が出来ます。5時間の充電で最長40時間点灯。


ガスランタン

メリット
  • 光の色が暖かい
  • 火をつけるのは簡単
  • 用途によって種類を選べる

ガスランタンは炎の光なので光の色が暖かいです。
イグナイターがついているタイプは着火も簡単で、折りたたんでコンパクトになるものも有ります。
キャンドルタイプは、お酒タイムには雰囲気抜群。

デメリット
  • 油断すると火傷する
  • マントル(燃やして光る繊維の袋)が壊れる
  • 寒さに弱い

テーブルランタンが多いので、不用意に触ってしまって火傷することがあります。小さいお子さん連れのファミリーにはオススメ出来ません。

マントルは消耗品なので予備が必要です。忘れずに常備しておきましょう。


ガスを使う道具に共通なのが”寒さに弱い”ということです。冬用のガスは少し高価ですが気温が下がっても使えるので、用意しておきましょう。

おすすめガスランタン

コールマン 2500ノーススター
ノーススター

1543ルーメンという圧倒的な明るさで、サイトを明るくしたい人におすすめ。燃焼時間は470gのOD缶で4〜8時間です。1泊2日でも予備の缶が欲しいところですね。

PRIMUS マイクロランタンP-541

小さいながら320ルクスもあるのでテーブルランタンにするには明る過ぎるくらいです。メタルメッシュのホヤなので丈夫です。ソロのメインランタンや荷物を減らしたい人にオススメ。

SOTO レギュレーターランタンST-261
st-261

光量は150ルクスとサブで使うのに丁度良い明るさ。メタルメッシュのホヤなので丈夫です。ST−760などのCB缶で最長4.5時間の使用が可能です。

コールマン ルミエールランタン
ルミエール

キャンドル風のガスランタンで雰囲気は抜群です。230gのOD缶で最長38時間の点灯が可能です。ゆるい感じで過ごしたい夜にピッタリ。

液体燃料ランタン

メリット
  • 寒さに強い
  • メインのランタンになる
  • 虫対策にも使える

液燃ランタンの強みは寒さに強いことです。
またとても明るいので少し離れた所に吊るして虫を集め「テーブルの上はLEDを使う」 という裏技も使えます。

コールマン200Aやペトロマックス、VAPALUXなど雰囲気のあるランタンが多く、お気に入りになること間違いなしです。


その他にも「パズー」が使ってた芯に火をつけるランタンもあります。光量は弱いですが雰囲気は抜群です。

デメリット
  • マントルが壊れる
  • 燃料によってはプレヒートが必要
  • 大きい
  • ガラスグローブなので運搬に気を使う

マントルは消耗品なので予備は常備しましょう。
液燃ランタンは光量が大きいのでボディーも大きく専用のケースが必要です。ホヤがガラス製なので落とすと確実に割れます。
灯油ランタンは灯油ストーブで書いているようにプレヒートが必要です。

おすすめ液燃ランタン

コールマン ツーマントルランタン
ツーマントル

明るさは220cpとノーススターには劣りますが、現実的には充分な光量です。タンク容量は約590ccで最長15時間の点灯が可能です。マントルが21型なのでコスパが良いランタンです。


コールマン 200A

現在は廃盤ですが、人気がありレストア品が沢山出ています。
1951年から製造が開始され特徴的な赤いボディーから『The Red』と呼ばれています。自分の生まれた年のランタン(バースデーランタン)も人気が有ります。商品リンクを作りましたが自分の納得の一台を探すのが良いと思います。

筆者もバースデーランタンを現役で使っています。

ペトロマックス HK500
hk500

数少ない加圧式の灯油ランタンです。明るさは500cpもありレトロな外見ながらかなり明るいです。プレヒートは専用のバーナーが付属しているので簡単です。燃料タンクは約1lで8時間の点灯が可能です。


VAPALUX M320
vapalux

1912年製造開始で、ハリーポッターにも登場するランタンです。
約1lの燃料タンクで10時間の点灯が可能です。シンプルな作りで故障が少なく、明るさは約60wと充分です。プレヒート皿が大きいので点灯までの儀式も簡単です。製造は英国から韓国となって今しましたが知る人ぞ知るマニアックな一台と言えるでしょう。

筆者愛用のランタンでトップ画像がそうです。高価になってしまいましたね。

フェアハンド ハリケーンランタン
フェアハンド

ランタンらしい形ですね。作りがシンプルなので故障の心配がありません。ただ明るさに期待しないでください。笑 サブランタンとして雰囲気を楽しみましょう。

ラピュタのパズーが使っていたランタンはこちらです。明るさは。。。。ですが重厚な真鍮製ボディで雰囲気は抜群。外で使うにはもったいないですね。家でお酒を飲みながら愛でるランタンでしょうか。

パズー

アクセサリー

なんか暗いなと感じる時はトップリフレクター、サイドリフレクターを使って光が逃げないようにすると明るさもアップします。

番外編

ヘッドランプ

ヘッドライトが有れば、メインランタン1つでまかなう事も可能です。
そんなヘッドライトは集光性が強い物より、広角のものが使いやすいです。

オススメはゼブラライト

フラッシュライト

「ソロだし、ランタンを持つのは面倒」なんて剛の方にはフラッシュライトもオススメです。
先端に付けて光を散らすアダプターが有れば、ランタンの代用になります。
コンビニ袋を被せても光が広がりますよ. fuki

まとめ

どのランタンが良いか迷うところだと思いますが、ストーブと共通の燃料を使うのが1番です。

ガス缶はゴミになるので個人的にはあまり使いませんがテーブルランタンならありでしょうか。


灯油好きでマニアな人には、VAPALUX、と廃盤になっていまったペトロマックスHK150とフェアハンドの3つ使いなんてベテラン風でいきましょう。

テント内は火気厳禁!LEDを使いましょう。